今年の句(後半)

サンタクロース今来たるよな飾りかな

ベランダにサンタクロースの飾りかな

クリスマスイブとかで、家の外にまでいろいろ飾り付けをする家が増えた。

今日見たのは、ベランダに縄梯子が架けてあって、そこにサンタ人形がよじ登っているという、家そのものがツリーという凝った意匠ものだった。いろいろ考えだすといろいろなアイデアが浮かぶんだろうな。

さて、今年後半の十句。

九月にステント手術を受けるという思わぬ仕儀となり、ちょいと冴えない期間でもあった。

結界の外は現世夏あざみ
仲秋や吾を貫くカテーテル
今日さらに遠くまで来し曼珠沙華
堂奥の像にとどける秋日かな◎
充血の目をむき鹿の角切らる
入舟の遅々と進まず秋の潮
アンテナのぷるんと震へ鵙の消ゆ
御旅所の雑仕ら囲む焚火かな◎
餅搗を了へし臼より湯気上る◎
仕留めしを口々に誉め薬喰◎
 ◎は俳句会入選句
 一部手直しをしています