「自助」「共助」「公助」

七十二てふ刻の苛む五日かな

72時間が過ぎたのは昨日。

その昨日厳しい寒さのなか高齢の女性が瓦礫から救い出されたのは奇跡に近いと言える。
ただ、水も食料もない被災者、いまなお安否さえ不明の多くの人、災害現場で日夜奮闘している人たちを尻目に、初動体制が出遅れただけでなく、新年賀詞交をはしごしたり、テレビでふんぞり返って憲法改正などをぺらぺらしゃべる国のリーダーには呆れるを通り越して憤りさえ感じる。
被災地にたいして思いをいたさない体質は西日本豪雨のときの赤坂自民亭のそれに重なる。
必ず起きると言われている東南海地震だが、この自公政権に危機管理を期待することは無理のようである。
やはり、「自助」「共助」「公助」を優先順位においている政権だけのことはある。

本家龍田大社

風神の社静もる5日かな


きょうの散歩は三郷町龍田大社を組み入れる。

正月五日ともなると参拝するひとも少なく、冷たい空気がぴーんと張りつめている。
ここは崇神天皇が祀らせたという大層古い神社で、風神の神様が主神。大和盆地を風水害から守ろうとしたのだという。
当時は難波と大和を結ぶ国境にあったとされているが、土砂崩れなどで今の場所に移されている。

斑鳩には龍田神社があるが、これは山背以下太子遺族がことごとく自害したのを悼み、特別に斑鳩の地にいわば分社の形で移されたものといわれる。
したがって、紅葉伝説の竜田川は今の竜田川(実際は平群川)ではなく難波大和の国境付近を流れていたはずだという。
そういえば今の竜田公園や周辺のなだらかな地形も含めて紅葉が特段名所という風には見えないのも合点がゆく。