中途半端

入道雲湧いて生駒の影黒き

蒸し暑い一日だった。

晴れるでもなく、かと言って曇でもない、明るい曇日と言おうか。
生駒山の真上にただ一本の入道雲が昇ったが、力無くやがて崩れてしまった。雲の峰とまではいかない日和で、梅雨晴れでもなく梅雨明けの強烈な日射しでもない中途半端な日和だった。