10t車

起重機の砂底浚ふ冬の川

ダンプカーの出入りが多い。

ここは毎年大水が出るたびに氾濫するエリアである。
堤防のかさ上げ工事が何年もつづいているが、それでも毎年数回は警報が出るところだ。
その川はいましも水量の少ない時期を狙ってか、川底を浚っているようだ。
ダンプカーが一度に運べる量なんてたかが知れていて、一日中行き来していても目に見えて砂が減っているようでもないし、これは相当時間がかかるようである。

冬河原

冬川の近道にして沈下橋
橋脚のあられもなくて冬の川

大和川が大合流してよりしばらくは3キロくらい両岸を結ぶ橋がない。

代わりに一カ所沈下橋が架かっているのが珍しい。両岸は田畑以外に何もないので、これを渡るのは両岸の堤防を走る車やオートバイだけである。堤防を降りて低いところに渡してあり、盆地周辺に降った雨がすべて流れこんでくるわけだから、年に何回かは水面下に隠れてしまうにちがいない。

冬の間は橋脚もあらわになって水位が低いのがよく分かる。