日課

店庭の梁に古巣の商家かな

そろそろかなと待っているのだがまだのようである。

つばめを待っている古巣を見つけた。
ここは県内の古民家を集めて開放してしている公園だ。
国中の商家の土間、つまり戸をくぐってすぐの、言わば店として商品を並べたり客と対面する区画の梁に毎年燕がやって来て巣を営む。昼間は戸を開けているので燕君たちは出入り自由になっていて、ここで子育てをするのである。
茅葺きの古商家に燕が出入りする光景を想像してほしい。
見ているだけで心和むので、この公園へ来ると必ず立ち寄る好きな場所だ。
今月中には来てくれるのではないかと、朝起きたら空を眺める毎日である。

営々

今日もまた古巣のままに暮れにけり

昨年あれほどたくさんの子が巣立ったのに。

今年はまだだれも巣の手入れをしようとしない。
ほかにもっといい場所でも見つけたのかな、それとも。