水入りははるか夏場所終はりけり
いつの間にか始まって、いつの間にか終わっていた。
モンゴル力士ばかりが強い印象で最近ではすっかり興味も薄れてしまっているが、もうひとつ相撲が面白くなくなったのは技と技とのぶつかり合いという試合が見られなくなったこともある。立ったと思ったら一瞬でカタがついている相撲が増えて、手に汗握るというシーンがすっかり姿を消して、面白さというものに欠けてきたのである。
栃錦、若乃花の時代、よく水入りの勝負を見たものだが、今では一分を超す勝負はほとんど見られなくなった。それだけスピードの相撲という時代に変化したわけで、怪我による欠場が多いのもむべなるかなである。
毎回のように大関カド番が話題になるような相撲はほんとうに面白いのだろうか。