手に汗握る

水入りははるか夏場所終はりけり

いつの間にか始まって、いつの間にか終わっていた。

モンゴル力士ばかりが強い印象で最近ではすっかり興味も薄れてしまっているが、もうひとつ相撲が面白くなくなったのは技と技とのぶつかり合いという試合が見られなくなったこともある。立ったと思ったら一瞬でカタがついている相撲が増えて、手に汗握るというシーンがすっかり姿を消して、面白さというものに欠けてきたのである。
栃錦、若乃花の時代、よく水入りの勝負を見たものだが、今では一分を超す勝負はほとんど見られなくなった。それだけスピードの相撲という時代に変化したわけで、怪我による欠場が多いのもむべなるかなである。
毎回のように大関カド番が話題になるような相撲はほんとうに面白いのだろうか。

看板

夏場所の楽や大関不甲斐なし

終わってみればいつも通り。

横綱を苦しませることもなく不甲斐ない役力士のおかげでつまらない場所となったのは予想通り。
とくに今回は三大関揃って来場所はカド番。看板が泣くとはこのことである。
名古屋での名誉挽回を期待しよう。

(訂正)
高景勝は辛うじて勝ち越したようだが、それでも楽日までもつれた責任は大きい。

混戦模様

夏場所や横綱転び茜空

両横綱そろって敗れるという。

荒れる名古屋のお株を奪うような混戦模様になってきた。
可能性があるのはモンゴル力士ばっかりだが、新しい大関誕生の可能性はまだある。楽しみが増してきた。

座布団が舞って、外に出れば茜空。隅田川畔に出てそぞろ歩きもいいかもしれない。
当地はまだまだ陽が沈みそうもないが。

期待の星

夏場所や幕内ひとりの引っ詰め髷

日本人若手力士・遠藤がようやく髷を結へるようになった。

ただ、まだ大銀杏が結えるほどには髪は伸びてなく、幕内以下のような丁髷姿が初々しく映る。
期待の星だけに今場所も踏みとどまっていい成績を残し、上位をうかがって欲しいものだ。

(追加)驚いた。引っ詰め髷が新横綱を食ってしまった。それも堂々とだ。今後もおおいにわかせてほしいものだ。

夏場所や金星あげし引っ詰め髷