長いトンネル

恋知りて黒眼がちなる夏帽子

夏帽子は目深にかぶるもの。

幅広いつばに隠れてなかなか表情が読み取れないが、恋は色に出るというから、さしずめ眼の表情に現れてしまうに違いない。
瞳もいくぶん潤み、西施が合歓の花の風情となろうか。

今日第四日曜日は結社の例会句会。参加以来四ヶ月、計28句ことごとくボツが続いたが、五ヶ月にしてはじめて選に入った。
まさに長いトンネルを抜けた思いである。そんな浮いた気分から柄にもない句を詠んでしまった。

熱中症寸前

夏帽子ひさし摘まんで会釈かな

今日は大変な一日だった。

ランの棚板が腐ってきたので材料揃えて日曜大工に当てていたのに、スモッグ注意報、熱中症注意という予報。
しっかり暑さ対策して望んだが、それでも何度も木陰に入って休み休み、ペットボトル2lのお茶はあらかた一本飲んでしまうほど。
麦わら帽子風のハットを通して顔も腕もすっかり日焼けてしまった。
夜に入っても顔が火照って、おそらく昼間は熱中症一歩手前まで行ったんだろう。歳を考えると用心しなきゃと思うが、まだどこかで大丈夫だと思っている自分がいる。

通りがかった同じ団地の住民から声をかけられても、帽子を取るでもなく軽い会釈でしばらく雑談。
風もあり、湿度もなかったのが幸いだった。