散々に猫いたぶりて夏の蝶
家猫どもの大騒動である。
暑くなったので窓を開け放つ機会が増え、それにつれ猫どもも庭に近くて風の通りがいいところがお気に入りのようである。
昼寝をしているかと思うと、急に起き上がっては視線を右往左往させているのは蝶が舞い込んできたときだ。とりわけ、揚羽蝶のように大型でゆっくり翔ぶのが来ているときは、目が輝いてきて声まであげている。
蝶が窓をかすめようものなら大変である。今にも飛びかからんとするので、網戸が破れてしまうんではないかとハラハラさせられてしまう。
いっとき猫たちを興奮させた蝶が飛び去っていくと、いつのまにか元の場所で昼寝(仮眠?)している兄弟たちである。