算段

日に一片目途の大蒜育ちをり

かつて一日一片の蒜を食べていた頃。

すこぶる体調がよかった。何より悪性の風邪を引かなくなったことだ。
それまでは年に一二回は高熱が出て寝込んでいたので蒜効果絶大を実感することになった。
蒜と言えば匂いが問題。しかしこれは二度加熱することで解決する。チンしてトースターで焼くのだ。これなら逆に香ばしくて丸のまま一個(一片)がりがり食べられる。
ここ十年ほどはその習慣が途絶えていたので、衰えた基礎体力にカツを入れるため50個くらいの蒜栽培に挑戦している。一個に六七片入っているので一年分くらいの量が採れる算段である。最初からそれを狙ったわけではないが、一キロの種ニンニクを買ったらそれだけの数が入っていただけのことであるが。
今のところ育ちに差があるがまあまあ太りつつある。