山茶花や恩師不在のクラス会
中学のクラス会に数年ぶりに出席した。
いつもなら十月に行われるのだが今年は山茶花の咲く頃となった。
恩師は御年九十四歳、健在ながらご主人の看護のため今年は欠席された。
先生は決して愚痴をこぼさぬ人だったが、担任のときにさんざん迷惑をおかけするクラスだったので、校長や教頭先生にいつも小言を言われていたんだろうなと言う話で盛り上がる。
すでに鬼籍に入ったもの二名に聞こえるように当時の思い出を語るもの、奥さんを数年前に亡くし本人も原因不明の病気で精密検査を受けるというもの、膝や腰が悪くて座椅子にすわるもの、大病からカムバックしたもの、普段は孫のお守りで忙しく参加できなかったもの、法事で欠席すると言うメッセージを送ってくれたもの、などいろいろな人生、暮らしぶりの披露。
毎年顔ぶれは同じようなメンバーだが、たまに珍しい人が参加してアクセントになったり。
冬の日は短く瞬く間に三時間がすぎて、来年を約しての散会となった。