要らぬ心配

宿りせる主の知るや思ひ草

「思い草」とは南蛮煙管の古名だそうである。

南蛮煙管の花

万葉集にも一首詠まれていて、「秘する思い」というニュアンスを持つようである。薄などに寄生する、いわば宿り草である。
先週訪問した白毫寺で初めて目にすることができた。
見ると、たしかに煙管のようなラッパ管の花である。薄の根元にびっしりと咲いていて、宿主は否応なく栄養分が吸い取られるだろうに大丈夫なのかしらんと余計な心配もする。