勘弁

水打つて小さき命をふるはしぬ

いつものように小さな蟷螂が顔を出してきた。

急いで水のかからぬ方へ逃げる。
逃げてはこちらの方をじっとにらんでいるように感じる。
7月蟷螂はまだ小さい。体長2センチくらい。小さくてもファイティングポーズをとるのはよきハンターの証し。
草木が水を得ればそれに寄る虫たちも育つ。ハンターにとっても豊富な餌に恵まれるわけでしばしの勘弁を願おう。

風呂、飯!

水打つてけふのけじめの刻となす

夕方の水打ちで一日のけじめとなる。

朝方の水やりでは汗をかいてしまって不快なスタートになるので、暑さが本格化すると夕の水やり、水打ちとなる。
どんどん涼しくなってくる時間だし、たとえ汗をかいてもほどなく湯浴みの時間となるので苦にならない。
汗をかいた腕などにも水をかけてやれば気持ちもいいし、つぎつぎ襲ってくる蚊も撃退できる。

蚊の襲来

打水の念には念を入れてまた

打ち水をする端からタイルが乾いてゆく。

少しでも涼をとろうと、とくに西日が強い玄関まわりを中心に何度も水を打っている。
これがここ数日の夕方の日課であるが、暑さとの戦いでもあると同時に蚊との戦いでもある。
腰に蚊取り線香をくゆらせながら。

茄子くたびれる

水打って足裏喜ぶ帰還かな
水打って裾の濡るるもまた愉し
水打って和める夕の小半時

毎日散水だ。

ひとつはプランターの水やり、もうひとつはみぃーちゃんの居場所確保のため。
今日は、ここ一週間ではじめて夕風になごんだ。いったいに水をまけばさらに涼しさをますが、もともと日中に炎熱にさらされているので、30分くらいですぐに乾いてしまう。
一番水を食う茄子もこの暑さに花をつけなくなったし、そろそろ秋茄子にむけての準備時かもしれない。