ウィンドブレーカー

ミクロンとなればうとまし春埃

温度計がぐんぐん上がる。

そこでいつもより薄着で出たものの、やはりちょっと早かったようである。体を動かしている間はそれなりに暖かいのだが、じっとしているとそれなりに三月の気温である。
ウィンドブレーカー自体最新のものはうまく風をシャットアウトしてくれるし、薄物でも意外に温かいので便利である。なおいいのが表面がなめらかにできているので、埃などもつきにくいことである。
これから月末にかけて杉花粉のピークを迎えるが、今年はいつもの10倍飛ぶという予測がされている。花粉を家に持ち込まないためにも都合がいいのだが、それでもゼロというわけにはいかない。
埃を払うのを忘れてうっかりそのまま家に入ると、私より花粉症の症状が強い家人がたちまちくしゃみを連発する。
春ともなるとなにかと埃っぽくなるが、最近は杉花粉のみならずPMいくつかの有害微粒子も混じって油断ならない。
自分も花粉症であることを自覚しているが、ニュースで聞くほど今年は症状があまりでないので首をひねっているところである。
ともあれしばらく辛抱である。

日課

掃除機のポットに透ける春埃

サイクロン式だとかいってやたら吸引力が強い。

猛烈な勢いで回転する様子が、透き通ったケースからよく見える。
たまった埃の暈も目で確かめられるが、毎日掃除機をかけていてもどんどん溜まるようである。
前にも詠んだように、猫たちの毛がからんで団子のようになっている。

最近、その掃除機が床をスムーズに滑らなくなったので、メーカーに交換してもらった。毎日使っているとは言え、一年そこそこでソールのローラーがすり減ってしまうのは、いくら有名メーカーでもどうかと思う。

換毛

三毛猫の抜け毛からまる春埃

カーテンを開けると猫の毛が舞い上がる。

ここ二週間ほど、彼らの冬毛が落ち始めたらしい。
窓というのは、日向ぼこにもなるし、そこから道路を眺めるのも好きなようで、とくに抜け毛が多い。
断熱の効いた家の中で過ごしていても、やはり冬毛というのはあるらしい。
コーミングが好きな子がいて、毎朝ブラシをかけてやるのだが、冬の間の抜け毛はほとんど目立たない。ここのところは窓際はもちろん、階段の隅や棚の上(猫は高いところが好きなのである)など、いつもより広範囲に目立つようになる。
掃除機のポットの半分は彼らの不要となった冬毛の時分なのである。