国宝無惨

春愁や活断層の恐るべき

新幹線はまだしも、高速道・自動車道、JRが寸断されている。

経済活動はおろか、救助活動の大きな妨げになっているのは痛ましい。
また、国宝、重文クラスの建造物が無惨な姿をさらしており、地震の破壊力の凄まじさが生々しく伝わってくる。
枕を高くして寝られない人が何万人といて、余震活動の休息の目処も見えないとあっては不安は如何ばかりかと。

協定

春愁やかたぶきをりぬ家の守

春愁や思ふにまかせぬ家普請

傾いた格子戸

通りからこの家の見える表部分は今にも崩れそうな具合である。

かろうじて倒壊を免れているのは、この表側のもたれるのを家の残りの部分が支えているからだろう。町が重要建造物群保存地区に指定されているため、歴史的な町並み維持のために各家は定められた建築基準に従わなければならない。ただ、後継者のいる家はともかく、そうでない場合は外観を維持するだけでも大変な負担であることは想像に難くない。