脱する

ホ句のこと失念をりし春近し

昨日はとうとうやってしまった。

10年以上続けていた投句をすっかり忘れていたのだ。
77回目の誕生日を迎えてすぐの大失策。
体も脳もだいぶくたびれてきたようだ。
昨日今日と二日続きの10度超え。寒さの底は脱したか。

珍客

春近し子犬生まるる朝の夢

明日が大寒だそうである。

となると次の節季は立春。もうすぐ春である。折しも明日から寒さがゆるむという。三寒四温は始まっているのだ。
そう言えば、今朝の夢に、庭に小屋があってその覆いをとると何とお母さん犬と子犬が四匹でてきた夢を見た。
子犬はもう三四ヶ月くらいたってるようで、今まで気がつかなかったのがちょっと不思議。
外のも含めて五匹の猫を飼ってるし、どうしようかと悩んだがとにかくうちに来たのだから面倒は見なければ。そのうち貰い手が現れるかもしれないし。というところで目が覚めたような。

ワンデートリップ

山膚の総毛立つ見え春近し

周囲の山がもやもやとしてきた。

まるで枯れ木という枯れ木の枝が総毛立つように、明らかに冬の様相とは異なる動きをみせている。
春の始動が目に見えてはっきりとしてきたということだ。
生駒の山腹に雲が落とす雲の形もくっきりとして、その影もゆったり流れてゆく。日の当たるところと影の部分のコントラストは冬の弱々しいものではない。
車窓から流れる景色を楽しみながら、短いワンデートリップに身を置くことができた。