黒い山

大路より見上ぐる毎の末黒かな

恒例の若草山焼きが1月26日にあったので、今頃の山容は遠目にも真っ黒であることが分かる。

この状態を末黒(すぐろ)というのだが、吟行地から句会会場に向かう途中登大路を歩いていて見えた光景を詠んだものだ。県庁のビルの間から見えた姿からは、焼けた部分と残された部分がはっきり分かるように見え大層迫力があった。

実は山焼きの翌日当地では積雪があって、自宅にいながらきっと若草山では白と黒のコントラストが素晴らしいだろうなあと想像だけで終わってしまったので市内から来た方にそのことをうかがうと、それは大層素晴らしいものだったと聞いて今度チャンスがあったら来ようと思ったのだった。