雨を教える

朴枯葉ところによりの雨は急

しぐれの季節となった。

天気予報には「ところにより雨」と、はなはだあいまいな言葉があって一般生活には役立たない気もするのだが、気象庁によれば「予報発表区域の半分より狭い範囲で雨が降ることを表す」ということだそうだ。
少なくとも、雨の確率は1/2より低いことは分かるが、それなら「降水確率」で表すのとどう違うのか。あんまり深く考えてもどうせ予想の話だから、あとは自分の経験から判断して行動したほうが納得いくというものだろう。
さいわいにして、テレビの天気情報、ネットで民間予報会社などの情報が簡単に得られるので、それで結構あたることが多い。

朴のあの固い枯葉は、すれる音、風に騒ぐ音、雨に当たる音、踏まれる音、いずれも大きな音が出る。降り始めなどの乾いた音を聞きつけると、いち早く雨が降ってきたことを教えてくれる。