正月準備スタート

花卉商の三輪に奉ずる松迎

12月13日は「事始め」と言うそうである。

祇園の舞妓芸妓が恒例の挨拶をする光景がニュースになるのもこの日である。
今や「事始め」と聞くと正月のものではないかと思ってしまうが、実は正月を迎えるための準備をはじめる日のことである。
煤払い、歳暮もこの日からとされていて古い都の昔からの習慣である。
ここ奈良では、この日になると大神神社の二の鳥居前に立てられる一対の門松がニュースになる。県の花卉組合が奉納するものだが、高さ十メートル近い松を立てるにはクレーンの助けが必要で、完成するとそれはすばらしく立派なものだ。
これによって鳥居前の広場が一気に年の瀬のものになるのだ。
「松迎」とは門松用の松を切り出すことを言い、ホトトギス歳時記には上げられてないが「事始」の傍題として十分通じるものと思われる。

いっぽうで、ほだか亭の煤払いは年末、年も押し詰まってのことになりそうである。