600度の法則

枝垂梅こぞも通りし回り道

久しぶりに通る道だ。

この時期いつも見上げる梅がある。というより、遠くからいやでも目を引く見事さに吸い込まれるようにしてたどりついたのであるが。
そう言えば、前に住んでいた東京西郊の街には堂々とした枝垂れ桜を公開してくれるお宅があったことを思い出した。どこかの有名な桜の子孫を分けてもらった桜だそうで、南側に面した広い庭をすっかり覆うように成長した木であった。枝垂れ桜は普通染井吉野より10日ほど早く咲くので、もうそろそろ咲き始める頃であろうか。
桜開花時期予想の目安は2月1日を起点に最高気温の累積600度の頃であるという。これを桜開花600度の法則と言うらしい。ここ奈良ではすでに400度を超えており、連日温かい日が続く傾向からあと2週間ほどということになろうか。

光の春

とびとびに八重の釦や枝垂梅

庭では紅枝垂れ梅が白梅に遅れること一か月超でほころんだ。

白梅もまだ散らすには至ってないので、やや距離を置いて紅白がならぶ様は色彩の少ないこの時期にあって際だってめだつものがある。
この枝垂れ梅は剪定の鋏を入れてないので蕾がびっしりついており、満開となれば見応えのあるものと期待している。
ただ、枝垂れ梅の剪定は難しく、なかなかきれいに姿を整えられないのが難だが、家族で楽しむ分にはと気にしないでおこうと思う。
今日は久しぶりに日がさす日で、光には力を帯びてきている。気温は7度程度と低かったがそれなりに春を浴びたような気がする。