興味津々

枯草の束をおざぶのおやつかな

枯草ロールが匂いたつ。

河川敷の草を刈ってこれを、まるで牧場のようなロールにして無料配布する川がある。国土省管轄の一級河川からは大量の草が出るが、これを農家、酪農家はじめとした業務用にトラックで運び出したりするが、個人でも菜園の草堆肥などの需要がある。
春から夏の間に伸びた草を完全に乾かして、しっかり固めたうえで白いポリエチレンのテープでがんじがらめに巻いてあるので、乗用車に乗るくらい小さなロールでも重さ二十キロくらいありそうだ。
もらってきてあるのを菜園の隅っこに摘んであるので、野良の休憩の腰掛けにするのに具合がいい。
今日はその一巻きを畝に拡げるためにテープをほどいてみたら、上手い具合に発酵が進んでいて甘酸っぱい乳酸菌の匂いが辺りに広がった。
これを一冬畝の上に寝かせてさらに発酵をうながすと、夏野菜の植え付け頃にはほどよく腐熟していい自然の堆肥として安全な肥料になることが期待できる。
通りがかりの菜園仲間からは一体何をやるのかと興味津々の眼で見られているが、なんとかうまくいくように願いたいものである。

発見

枯草の踏まれ野鳥の観望所

探鳥のシーズン。

入門には最適の季節とあって、日本野鳥の会が特別な探鳥会を各地で催している。
イベントの様子をしばし見せてもらったが、ベテランが案内するので全くの素人でも思いもよらない鳥を観察することができる。同じように見える鴨でも、実はいろいろな種類が混じっていて、その違いを楽しめることも発見できた。
幸いにして、よく散歩に出かける古墳公園は鳥たちの楽園。冬の間まだまだ楽しむことができそうだ。

アリとキリギリス

枯草の住処刈られしバッタかな

庭に大きなバッタが這いつくばっている。
手に取ろうとすると意外に力強く飛んでいってしまった。
そういえば、先ほどから隣地の空き地から草刈りの音と匂いが風で飛んでくる。
きっと雑草にまぎれて今日まで生きながらえていたものが避難してきたのだろう。
ところで、虫の末路というのを今まで目撃したことがないが、果たしてどんなものだろう。あのキリギリスの最後はどうだっけ?