甲羅干し

梅林や鯉の大口ぽくと鳴り

鯉だけでなく甕まで浮いてくる。

寒鯉は水底に潜んで動きも鈍かったが陽気に誘われ競うようにパン屑に食いついている。亀の群も遠巻きに機をうかがっている。
家族でたびたび訪れた市民公園の梅林の写メがこのほど送られてきて、すぐに頭に浮かんだのは池の中央にかけられた橋の上から子供たちと一緒に鯉に餌やりをしたことだった。
この公園は谷戸にあるので三方が丘陵に囲まれていて、梅の開花が他よりはいくぶん遅めである。
満開となるのは三月に入ってからとなるので、その頃は昼間の気温もずいぶん上がってきて鯉が活発に餌を求めるように橋の下に集まるのだが、亀たちもあちこちの岩に甲羅を干している様子も見られる。
亀と言っても、ご多分にもれず放流されたアメリカミドリガメが大半を占めていて、何年かに一度は駆除をしているようだが繁殖力の強さには追いついてないようである。
この公園のすぐ近くにはかたくり圓があり、花の期間だけオープンとなる。今年も3月末から10日間の予定らしい。
当地では大宇陀の薬草園にあるかたくりの群生が知られているが、ここも3月末ころが見頃となる。
大宇陀は当地より春が遅いが、どうやらかの市民公園も関東の周囲より春が遅れてくるところらしい。