失敬

道ばたにこぼるる毬栗実が二つ

毬のついたままの栗が道路にこぼれている。
ここは住宅造成地なのだが、オーナーさんが栗の木を植えた畑にしている。
手入れがいいのだろう、毎年大粒の実をつけた栗が成るので季節には傍を通るのが楽しみな場所でもある。
たまたま、そのときは毬栗が畑から道路にこぼれていたので、毬を足で押し広げ実を失敬することにした。
つやのいい実を机のうえに置くと部屋はたちまち秋となった。