戦友

涅槃西風応援団長召したまふ

2年前のほだかちゃんに続き午後ごまちゃんが死んだ。

半年以上にわたってリンパ腫(血液のがん)に苦しんだ末の往生だった。最後の4日間食欲があっても食料や水が喉を通らなく、ついに力尽きて命を全うしたのだが、心臓も胃腸も丈夫だったせいか最後の最後まで頑張り通したのが見るものの涙を誘うのであった。

この子は会社を辞めて起業した頃家にふらりとやってきて居着いた、元々野良なのでさすがに狩りの名人でもあった。トカゲなどは朝飯前、ネズミはもちろん小鳥やときには鳩や蛇だって捕まえてきたものだ。その都度庭の片隅に埋めるなど後始末をさせられ、ついには庭のかしこが小石の墓だらけになってもう埋めるスペースなどどこにも残ってないような状態になってしまった。
昼間は家にはいないで近所を巡回するのであるが、おとなしい性格だったので行く先々でかわいがられ、ちょっとしたものなども頂いていたようだ。当時新横浜の事務所に通っていたが、毎朝自分のテリトリーのところまで見送ってくれたり、家の近くに帰ってくるとどこからか走り寄って迎えてくれるような子だった。いわば、起業時代の戦友みたいなものでどれだけ癒やされたことか。

どうか、あちらの世界では一緒に遊んだほだかちゃんと再会を喜び合ってほしいと祈るばかりである。

合掌