投稿日: 2019年4月8日 カテゴリ:春 季語:甘茶仏仏生会 金銅の杓の細きに甘茶仏 法隆寺の甘茶仏は伽藍の大きさにくらべてほんとに小さい。 花籠に埋もれてしまうくらい小さいのである。 そのせいか甘茶をそそぐ杓も金銅でこれくらいないと言うくらい小さい。柄も細くて、甘茶をすくうにはていねいな扱いが必要になる。 杓が小さいので一回分の量とてしれていて、多くの人がそそいでも灌仏盤があふれる心配はなさそうである。 法隆寺の甘茶仏は左手が天をさす珍しいものであった。 共有:シェアTweet
投稿日: 2018年4月8日2018年4月9日 カテゴリ:春 季語:甘茶仏全没 花籠に埋もれさうなる甘茶仏 歯牙にもかからないような句しかできませんでした。 生まれて初めて、花祭りというものに参列しました。 大寺の花御堂は思いの外質素な造りで、天蓋に御座すお釈迦様の前に、盛り花四基だけ。その花盛に囲まれたお釈迦様は盛り花のなかに埋没しそうに小さいのです。 式の最初から陣取った甲斐あって、散華三枚いただいて帰れたのがせめてもの救いです。 共有:シェアTweet