緊急避難

子百足虫の窓逃げ回る雨景色

いきなりの大粒の雨だ。

日照り雨でもあったのでたかをくくっていたら、凄まじい音をたてるまでにもなり、怖ささえ感じるほどだ。
この叩きつけるような雨の怖さは虫にとっても同じと見えて、百足が慌てるようにして窓ガラスをのぼってゆく。
その行方を追っている猫どもと僕。
夕立はすぐにやんだが、百足はまだ壁を這っているのかもしれない。