一直線

秋耕のリズムにやどる律儀かな

毎日少しずつ進む。

計算された通りに秋の日程をこなしておられる。
出来上がった畝は誰が見ても唸るほど見事である。まるで耕耘機で耕したように丁寧に、畝の整形も機械でやったのではないかと思えるほどの直線の美しさ。
畝を立てるにも性格というものがよく顕れるものである。
八十路の背も真っ直ぐに、人生の来し方も迷うことなく一つの道を貫いてこられたのだろうか。