池の面秋色映えて大伽藍
転害門をぬけて東大寺境内に入ると突き当たりに工事中の正倉院敷地が見える。
その突き当たりで右折して緩い坂を東大寺方面に足を向けると、大きな大仏池に出るがここはどうやら格好のスケッチポイントであるらしい。十人ほどの日曜絵描きさんと思われる人たちがキャンバスやスケッチブックを広げていた。
それぞれの 画布に織り込む 秋の色
池越しに大仏殿の屋根がよく見え、さらに周りの大きな光景を写し込んだ池を手前にした構図は雄大で、絵描きさんならずとも目を瞠るものがある。広い公園にあっては絵描きさんたちもまるでその景色のなかの一素材であるようだ。