ジグザグ・ライン

外海を隔つ島にも稲の秋

淡路島を貫く本四連絡道を走らせていると、高度のある部分を走るせいか瀬戸内や大阪湾がよく見える。

須磨から島の北東端に入るとその後は一旦島を横断する形で西側に向かう。そこは、いわゆる「北淡」で海岸線に沿って南へ「サンセットライン」が続く。明石海峡や瀬戸内が思いの外広く見え、名前の通り夕照は素晴らしいものに違いない。
今度は、そこから逆に折り返し東へ横断する形で洲本市へ。そこからまた、西へ向かい「西淡」地方となる。
このように、西に東にジグザグに、遠く近くに大阪湾、瀬戸内を交互に眺められるすばらしいドライブであるが、そのあいだには畦がよく見えないほど実った棚田があったり、鳶が上昇気流をとらえて輪を描いたりする山際をかすめたりする。

わずか30分足らずだが、変化ゆたかな島の景色にいやされる思いがした。