乱視

老ひた眼に立ち待ち月の丸ければ

もういい時分ではないかと9時頃空を仰ぎ見てみた。

月の明かりに照らされた空はまるで海のように見え、ぽかぽか浮いた雲は波のようである。その波の中から顔を出すように17の月がくっきりと見える。ただ、老眼の眼には2日前に見た満月と変わらないくらい丸く見えるのだ。
もちろん、裸眼なので乱視の入った目には正確には見えないのだが、眼鏡をかけたところで大差はない、と言えるところまで視力は回復しているのだが。