主役

紫蘭もて雨のとば口明るうす

年々株がふえているようだ。

群生とは言えないが、ツツジも終わりかけの門まわりを賑わせるには十分な量がある。
最初にやってきたときはほんの二三株にすぎなかったのだが、アマドコロなどライバルを抑えて主役になったようだ。
朝から降ったり止んだりの一日だったが、重苦しい空模様を吹き消すには十分であった。

日陰でも

旧宅の思い出ひとつ紫蘭咲く

ホームセンターで探すのだがなかなか見つからない。

この時分空き地などに紫蘭が咲いているのを見ると、家人ともども旧宅の思い出話にふける。
先日もクルマを走らせていたときこの花を発見したので、そのままホームセンターへ直行したがいい株がなくてその日は諦めたのだった。

旧宅ではどなたかに分けていただいた株をそのまま庭におろしただけで、その後ろくな手入れもしないのに株も増え毎年見事な葉とともに鮮やかな紫の花で目を楽しませてくれたものだ。