期待もされず

しもつけや市井に生きて似非詩人
しもつけや賞罰特になき履歴

目立たない花だ。

名前も知らず一生を過ごされる人は多いと思われる。
それは花自体が地味というか、むしろ花と言うより泡の粒の集まったようなものだからだろう。
しかも、6月頃から秋まで散らず咲き残っているせいもあって、いつが盛りかさっぱり分からないこともあって注目度が極端に低いのだ。
探せばいろいろな場所に植えられているのだが、何しろ桜や藤などのように「咲くのを待たれる」たぐいの花ではなく、ほとんどの人に見逃されているようだ。