背びれか旗か

へんぽんと旗ひるがえる芭蕉かな

空かぎる 旗や立てたる 芭蕉かな

青々とした芭蕉の葉が風で揺らいでいた。
しなる茎から垂れる葉は魚の背びれのようでもあり、戦国武将の旗印、満艦の万国旗あるいは進水式の大漁旗が大空に揺らぐようにも見えた。
あらためて見ると芭蕉の葉というのは大きいものだ。