水鳥らよるべの跡の萱穂かな
近所の遊水池は生き物たちのサンクチュアリでもある。
行政とNPOが協力して水辺の環境を整え、保守に努めているからであるが、萱や蒲などの水生植物が茂り、水鳥だけでなくメダカをはじめとした小魚、そしてそれを狙うカワセミやサギたちが姿を見せてくれるので、いつ行っても見飽きないものがある。
ここを住み処とするバン夫婦もその一つで、年に3回も雛たちが巣立つうえ、そのつど飛行訓練のために萱の穂などに止まり穂を乱してしまう。
ま、これらは自然の行為で何の問題もないが、困ったことは禁じられている輸入カメや鯉などを放流する人のいることだ。
人工的とはいえ、できるだけ自然の状態を維持しようとする人たちのいる一方で、ペットなど始末に負えなくなったらさっさと捨てる人たちがいる。
典型的な自己愛的行動のパターンだけど、そういう人が増えたような今日の風潮を嘆かわしく思う。