天日

スコップに割れて悲しき落花生

落花生を掘った。

株が広がっていて思わぬところにも茎が伸びているようだ。
スコップで注意深く株ごと持ち上げたつもりでも、その思わぬところの実が真っ二つに割けてしまったのも出てくる。
が、しかし、おおむね豊作でしかも大粒が多く満足の出来である。
茹でたものを試食したら味も悪くない。
さいわい好天が続くので何日か天日に干せば保存もきくだろう。

幹事の役得も

後を引く悪阻の妻の落花生

ほんとかいなと思う。

しかし、発端は殻付きピーナッツは袋が空になるまで止められない食べ物であると言うこと。
そこから発想して妄想の句誕生となったのであるが。。。。
今日の席題「落花生」に出したのが掲句だが、選外。
幹事の役得で自分の裁量で決められるので、昨日思いついてもしやとも思わずもなかったが。
しかし、兼題で特選ひとつ、並選ひとつは大きな収穫。また、やる気も湧いてくるというものです。

後を引く

古記事を拾ひ読みして落花生

親指の腹で割る。

普通は簡単に割れるが、うまくいかないときは爪を入れたりしながらピーナッツを食う。
殻を古新聞に落としては手が伸びるのだが、こんなときは不思議に気になる記事が目につくものである。
古いことなどどうでもいいようなものの、ついつい読んでしまい、袋が空になるまで止まらないのも困りものだ。

意外にかさばる殻だが、これを焚き口にまとめて捨てていた時代もあった。火鉢、囲炉裏、竈などがまだある頃の話である。落花生の殻はよく乾いているので、焚きつけにはもってこいなのであった。