故郷

異郷にて和上の蓮の連綿と

西の京は蓮の盛り。

ロータスロードと銘打って北の喜光寺を含めた三寺を巡り歩こうという企画もあるらしい。
西の京の蓮と言えば、もちろん唐招提寺の蓮が有名。なんと言っても鑑真さんが持ってこられた幾種類もの蓮を中心に、130鉢もの立派な鉢蓮と蓮池があって、それらを巡る境内歩きも楽しい。

ここ数日は台風の影響で足止めを食らっているので、天気が落ち着いたらぜひ見に行きたいものだ。

蓮取り行事

心経を捧げ蓮華の池となす

今日七夕は大和高田市で大変珍しい行事がある。

奈良県の無形民俗文化財にも指定された奥田の蓮取り行事のことだが、詳しくはサイトを見ていただくとして、一言で言うと吉野金峯山寺の蓮華会に供される蓮を、開祖である役小角の生誕地とされる地で摘み取る行事である。

蓮華会の供華摘むを見し蓮の池

なんと言っても圧巻は、この奥田という地区に住む人たちの手で大切に育てられてきた蓮の見事さである。雨が大変だったので写真には撮ってきてないので紹介できないのは残念だが、30メートルX40メートルくらいの一画に今まで見たことのないほどの花や蕾の数。

供華にせんと刈りて蓮のあまりある

その数おそらく千をはるかに超え万に届くかという見事な蓮池の中に、法螺を吹き鳴らしつつ吉野の行者が舟で分け入って108本の蓮花を摘むのである。

蓮花はこの日金峯山寺に献じられたのち、さらに大峰頂上にまで届けられるそうな。
スケールの大きく、古式もゆかしい行事の一端に触れ、梅雨の雨にそぼ濡れるのもしばし忘れるほどだった。

台風過ぎて

ぽんぽんと聞こえてくるよな花蓮田

長い間居座っていた台風6号のおかげで暑さも一幅していたが、それもどうやら今日まで。
朝の涼しい内にと、家内を誘って古代はすが咲き始めたという毎度の公園へ。
もう午前9時をまわっていたから、ぽんと音が聞こえるという開花の瞬間には当然間に合わなかったが。