習作

穴出でし蛇を悪童いたぶりぬ
穴を出し蛇の行手を占めてをり

難しい季題だと思う。

単なる蛇ではなく冬眠から覚めた蛇の様子を詠めというのだが、コンクリートで固められた都会生活に馴染んだほとんどの人はそんな蛇に遭遇したことはないだろう。
結局、想像をたくましくして「そんなこともあるだろう」と思われる情景の句を生み出すしかない。

習作二句、決して成功しているとは思えぬが。