熟読

行秋を古歌に親しむ飛鳥かな

収穫(とりいれ)の音が飛鳥野の各所に響き渡る。

昔とちがって昨今は即日脱穀してしまうので、あっというまに米袋が積み上がる。
それを軽トラの荷台にうずたかく積むと、前部が簡単に浮き上がってしまう。豊作である。
そんな光景を目にしながら、この水曜日、よく晴れて万葉集購読会に行くのもすがすがしい気分に浸る。講師は声が素敵な女性研究員。万葉集の世界では人ぞ知るアイドルである。
今月は第五巻終盤の目玉ともいうべき憶良の「貧窮問答歌」の長歌、短歌各一首(892、893)の熟読で、一時間半があっというまに過ぎてゆく。これから年度後半にかけて憶良の歌がずっと続く予定だ。

選曲ジャンル

行秋やこの日集ひて明日去る身

グリークラブ仲間とのカラオケは別格の楽しさ。

横浜から、福岡から、そして米子から数十年ぶりの顔ぶれが大阪に集まった。
たいして酒を飲めない男達の集まりと言えば女性ほどにはお喋りの時間はもたず、ごく自然に昔の遊び、麻雀とカラオケ三昧。
カラオケのジャンルも同世代、グリークラブOBとくればいろいろな曲が飛び出してもたいして選曲には違和感なく、歌うにつけ聞くにつけ盛り上がる一方。こんな楽しさは当地へ越してきて初めてのことであった。