盆入り

迎え火になるやもしれず門灯す

この家にわずか二月半しか住まなかったので真っ直ぐに帰ってこれないかもしれない。

父母の実家では集落の道々に昔ながらの松明を灯していたのを思い出すが、今回はスーパーでオガラを買い損ねたので、今日はせめて気持ちだけは門灯に託して亡母をお迎えしたい。
15日夜には戦没者慰霊と世界平和をねがってのイベントで50年ほどの歴史しかないが、奈良市高円山で日本一の大きさの大文字が焼かれるそうだ。奈良生まれの母にとっては格好の送り火なのかもしれないので、家族で見に行ってみようと考えている。