舫解く海は泥色野分あと
いろんなものがなぎ倒されていた。
朝起きてみると、片寄せておいたベランダや庭の鉢などがことごとくひっくり返されて、朝から片付けに追われた。とは言っても、水も電気もガスも問題なく使えるわけだし、店も普通通り営業している当地など、全国各地でひどい被害が出たのに比べれば何と言うこともない。
「災害は忘れたころにくる」といったことわざも、昔の話。3・11以降は「災害は忘れないうちにやって来る」「災害は必ず繰り返す」、いやそれ以上に「想定もしない災害がいつか襲ってくる」という認識に変わったかと思う。
台風だって最近は一年中発生するようだし、このような災害は何度も繰り返されるだろう。
日曜日夜、台風の行方に目をこらしながら、NHKスペシャル「黒潮」を見た。
列島にさまざまな恵みをもたらしてくれる黒潮だが、それにも最近は異変が起きているという。
漁業資源が減っている上に、出漁できない日が増えたり、挙げ句はいつミサイルが飛んでくるか分からないでは、漁業関係者にとっては切ないことだ。
ホーキンス博士が地球はあと100年しかもたないと警鐘を鳴らしているそうだ。それが本当かどうかはともかく、地球は未体験ゾーンへ突っ込みつつあるということだろうか。