白鳳の石仏さん

野遊びや薄紅引ける仏さま

忍阪へ
天王山古墳の探検のあと、忍阪の集落に下る。

ここは神武東征の際、現地勢力の抵抗があったとされ神武が楯としたと伝わる岩などが残されている古い土地だ。
最初に着いたのが石位寺で、白鳳時代作と伝わる薬師三尊石仏(重文)が「さあ、どうぞ」と言わんばかりに我々一行を待っていてくだすった。というのも、この仏さんは常時公開されてるわけではなく拝観するには事前に連絡が必要で、この日のために地区の町おこしプロジェクト「TEAM忍阪」を代表して、区長さん(写真マイクをもっている)自らがこのあとも各所を案内くださるなど、準備万端整えていただいたおかげだったのだ。
忍阪地区長さん

仏さんは大変保存状態がいい。というのは、かつて全体を黒漆で保護し、要所要所が金箔だったことや、おそらく屋内保存の期間が長かったことなどが要因である。一説には、額田王女の念持仏だったということだが、真偽のほどは分からない。
山口誓子の詠んだ「雨蛙黒き仏の宙に鳴く」の「黒き仏」というのはこの仏さんが漆塗りだったことを言ってるのではないだろうか。

いずれにしても、忍阪に興味をもたれた方には先に紹介したTEAM忍阪のホームページが大変よくできているので一読をおすすめする。