手みやげに隠元持たさる馴染みかな
今月都合3回上京したことになるが、その折には毎回顔を出す焼き肉店がある。
実名を出しても差し支えなかろう。「成瀬亭」という。町田市通称成瀬街道筋にあって関西出身のオヤジさんのキップがいいので、何かにことづけて家族で出かけていた店だ。
事前に時間が予想されるのなら友人に声をかけて夕食をつきあわせるのだが、今回は作業中心なのでいつ終わるのかはやってみなければ分からないという、まことに難儀な仕事だった。
そんなこんなで直前の電話一本でも店を開けて待っててくれる有り難さ。
ここの肉は昔から厳選された仕入先との長いつきあいで、うまいうえに安心なのだ。きさくで気のおけない店主とあって若い常連さんも多い。ここんところ行くたびに土産の野菜を持たせてくれるのだが、量がおおすぎて少々もてあまし気味。娘夫婦も食べきれないというので、半分ほどを奈良まで持ち帰ったというわけ。