伝聞

約束の鮊子煮るに不漁とや

今年は過去最悪の不漁だとか。

「鮊子(いかなご)」の佃煮は「釘煮」として関西の人にはお馴染みで、この時期これを楽しみにしている人たちが全国にいるということだ。地元で活きのいい玉筋魚(いかなご)をまとめて買って釘煮とし、これを親戚や友知人に配るのというのもこちら独特の風物詩らしい。
だが、しかし。今年は異変があって知人のSNSによると、過去平均の三分の一の漁獲しかあがらないとか。原因はこれも伝聞だが、海水温の上昇にあるとか。

今日は、やたら伝聞にもとづく話ばかりだが、これも釘煮なるものには今までご縁がないというか、だからなくてもとくに困らない、いわば関心の範囲外だからである。これが、秋刀魚や鰹となると話は別なのだが。
伝聞ではなく、「仄聞」となると今やちょっとした流行語めく。