瑞雲

鰯雲きょうという日の瑞兆なれ

朝起きたら空気が澄んでいた。

上空を見ると鰯雲がゆっくり広がってきている。瑞雲というものがあるそうだが、そんな大げさなことではなく、心がゆったり洗われるようないい眺めだ。

昨日は手術を憂いていたのに、一夜明ければ瑞兆だと喜ぶ。なんとも心の持ちようが軽すぎると思いつつ。

赤富士と空

北斎の画もかくやかの鰯雲

今朝ゴミ出しを手伝っていたら、空がみごとな鰯雲に覆われていた。

西、つまり生駒山地のほうから大和盆地にむけて末広がりに伸びてきている。空がずいぶん高くなってやっぱり秋になったんだなあとひとしきり感心して眺めていた。

関空

ジェット機を点景にして鰯雲

自宅から空を眺めていると、というより見るともなしに見えてしまうのだが、上空を飛行機がひっきりなしに飛んで行くのが見える。
夕方7時頃だったか同時に5機を数えることができた。
二上山や葛城山の方角(南の方)から左回りにやってきて、奈良盆地の端をかすめて生駒山の南端を越えていくようだ。
飛行高度がなだらかなこと、機影の大きさのわりにエンジン音が小さいことから着陸態勢にあることは間違いないだろう。
高度にして1000メートル前後と思われ、ときには数百メートル以下の低いものもある。
ちょうど羽田へ向かう旅客機が房総半島を縦断しながら滑空していくような感じだ。
朝から夕方まで三脚とカメラをバルコニーに据えれば、各社の機体が狙えて面白いかもしれない。