世事遠き身にもしらるれ鰻の日
故郷の名産の鰻真空パックをいただいた。
今日は土用の丑にあたるので、この滋養に富むといわれる鰻が食卓にのぼった。
ことしほど土用というものと、その暑さとの結びつきを身に沁みて感じたことはないのでまことにありがたくいただくことができた。
何もしていなければとても出かける気にもならない暑さでも、毎日必ず菜園へでて大汗をかくことができるのも、健康であるたまもの。
この日日蓮宗のお寺では焙烙灸と呼ばれる、頭に鉢を担いでお灸を受ける、いわゆる土用灸という慣わしがあるそうである。これも、夏の土用にお灸をすえると効き目がいいと言われ、ここ一番がんばらなければならない時期の滋養獲得のならわしであろうか。