見守りの木

校舎には太き影あり冬欅

小学校の校庭に大きな欅が立っていた。

朝礼台のすぐ横にあるその木は、夏は当時珍しい鉄筋コンクリート造りの校舎を木陰でおおい、冬はあたたかい日差しを通してくれるのだった。
卒業してから2,30年ほどたって初めて訪れてみると、欅はやはり同じ位置に立っていた。
十分に背の高い木だったが、想像以上に大きくは成長していなかった。

“見守りの木” への4件の返信

  1. 「太き影」がいいですね。大木の様がよく分かります。

    学校をとりまく樹木には皆それぞれ思い出がある。「津高校 桜の下の お弁当」は言わずもがな。三茶初期の秀作です。。じゃあね。。

    1. 通学路にも想い出が多いです。自転車通学だったから、冬にはあの西進する道が時にはひどい向かい風で難儀したことなど。雨のときは傘を片手に自転車とか、今振り返れば器用なこともやったもんだと。

  2. モノ・トーンの世界ですね?暖かい日差しは、昔と同じように?
    思い出の中にあった欅を、懐しく見上げて佇んでいらっしゃるお姿が眼に浮かびました。この日は「少し感傷的」になられた、とか?

    私も、転校した3つの小学校を思い出し、浦島太郎になって訪れたくなりました!

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