待つ

三寒に四温待ちをる古木かな

桜という木は一度寒さを経験しないと花を咲かせないという。

今年は本格的な冬だったのできっと立派な花を見せてくれるに違いないと思う。
木を見ると蕾はまだ小さなままだが、これもやがて徐々にふくらみ始める。
それが何時頃になるのかを頭に浮かべるだけで、あるいはそれを発見したときの情景を思い浮かべるだけで心が騒いでしまう。

待ちわびるのは当然自分自身なのである。

“待つ” への4件の返信

  1. 待つ、、何かを期待して。冬なら春を、這うなら立つを。こういうものは必ずやってくるからいいですよね。特に桜は春の象徴で誰しも待ちわびる。今年はどこの桜を見に行こうかって。

    こういう「待ち遠しい感情」を表わした季語けっこうありますね。
    「春近し」「春隣」は何れも、もうちょっとで春なんだけどまだ寒い、早く春になって欲しいという気持ちの冬の季語なんですよね。

    先日の六十五句会、席題が「春近し」になって、最高得点は某宗匠の
          「弓立てて笑ふ女生徒春近し」
    でした。いいじゃないですかね。

    1. 詠んだときは梅をイメージしたんだけど、さすがに季重なりは使えなくて古木になっちゃった。
      「春隣」などは旨いこというなあって感じですね。聞いただけで、「ああ、今は寒い冬だけどもう春の気配を感じるよ」ってのが5文字で表わせちゃう。
      いい句というのは季語をうまく使うんですよね。私などまだまだ俳句の入り口にしか立ってないって感じです。

  2. 「待つ」 良いことへの期待感のある言葉ですね。
    待ちわびる、待ち遠しい、待ち合わせ、待ち兼ねる、待ち受ける等々。
    100歩足らずの堤防の桜並木のふくらみが待ち遠しいこの頃です。

    さて、今日はバレンタインデイ、それぞれに待ちわびていらっしゃるのでは?
    待ちぼうけになりませんように!!

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