葛城の雲となる

春めくに腕の骸は冷えおりぬ

猫の逝くせめて手向けの蘭黄色

今日ほだかの葬式を済ませました。
大好きだった品々や六文銭を持たせて。
棺には咲いたばかりの黄色いカトレアも添えてやりました。

薄氷や荼毘の煙の雲となれ

霊園の池には薄氷も見られましたが、天気そのものは久しぶりに一日中晴れてくれました。
霊園は竹内街道そばでしたので、荼毘の煙が葛城山の雲となり、ほだかの魂も高くのぼっていったと思います。

葛城の 峰に湧きたつ 雲なるは
   愛しきものの 魂なるべし

合掌。

“葛城の雲となる” への4件の返信

  1. Hodakaちゃんとのお別れをされ、ご家族の会話もHodakaちゃんの思い出話が尽きない事でしょう。
    暫くは、お家の中にHodakaちゃんの存在が感じられ、現実と対峙しながら悲しみに寄り添わなくてはならないと思います。
    黄色いカトレアに より一層思いが深くなられるでしょうね?
    掛け替えの無い家族との「別れ」は本当に辛いものですから。

    私も、数年前「ペット・ロス症候群」になり、よく夢に出て来てくれました。ある時、子猫を抱いていて「あ~生まれ変ってママになったのね!」と言ったら「そうよ!」と言う(様な)表情を見せ、その後 夢に出て来なくなりました。
    愛猫との別れを重ねた今は「楽しい思い出一杯 ありがとう」と言える様になりました。

    どうぞ、悲しみが少しづつ癒されますように・・・       nao

  2. 手厚く葬られて穂高ちゃんも無事天国に旅立ったことでしょう。

    文末の和歌がいいですね。役の行者ゆかりの葛城山の雲となり煙となって愛するものの魂がのぼっていく。。ここは俳句でなく、鎮魂歌ですよね。すばらしいです。

    源氏物語でも荼毘の煙に亡き人を偲ぶ場面がよく出てきます。
    その一つ、一夜にして急逝した夕顔を鳥辺野で荼毘にふして、、、、、

      「見し人の煙を雲とながむれば夕べの空もむつまじきかな」

    光源氏17才のことです。

  3. ペットロス、私も二回愛犬を失くしていて、お気持ちよくわかります。
    信じられない、信じたくない。
    今にもハウスから顔を出すのでは?と何度も覗きに行ったけどやはりいない、これは現実なんだと。
    hodakaへの挽歌、哀悼の気持ちせつないです。合掌

  4. みなさん、ありがとう。
    あまりにも突然だったのでショックが大きく、暫くは写真の整理などしようと思います。

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