吟行句会

白壁の往古を偲ぶ春の寺

今日は入会したばかりの俳句会吟行デビュー。

技芸天さんが人気の秋篠寺だ。
ここは桓武天皇の父・光仁天皇勅願のお寺で、称徳天皇・道鏡事件のあと61歳で即位した天皇は血なまぐさい政争を避けるためひたすら酒の日々を送ったことで知られる。没後桓武が一周忌の齋会を大安寺で営まれたという故事により、毎年1月23日には大安寺で光仁会(こうにんえ)が行われ笹酒がふるまわれるほどである。筆者は当日あまりに寒かったので今年の光仁会は遠慮しておいた。

天皇は天智の皇子・施基親王の皇子で白壁王といわれた人である。施基親王といえば百人一首に一家言のあなたもわかるよね?

追)俳句の表記は語句のあいだにブランクをあけないものだと聞いたので今日からそのように書いていきます。

“吟行句会” への11件の返信

  1. 句会デビューで良い句を詠まれましたね。
    過ぎ去りし昔を偲ぶ思いが伝わります。

    秋篠寺と言えば秋篠宮さまゆかりのお寺ですよね。

    1. 掲句は句会に投句したものではありませんが、当日は5句投句、選句5句の会でした。思いばかりが先に出てしまってなかなか満足できるものはできません。

  2. 初句会でしたか。どこにしろ吟行には事欠かないでしょうし、いいですねえ。ウチらの「雑踏の街の中での」句会とは違いますね。吟行の後、句会はどこでどんな風にやるのですか。

    施基親王、知りませんでした。志貴皇子のことなんですね(色々呼び名があってややこしい)。正に血なまぐさい人模様の中で勝ち残った者が寺やら墓やらゆかりのものを残していくんですね。

    志貴皇子は「石ばしる垂水の上の早蕨の萌え出づる春になりにけるかも」ですね。 立春のこの頃に相応しい歌じゃないでしょうか。 

    1. 今回は午前中に現地吟行の後、午後1時に句会会場集合、2時までに短冊ようの半紙を割いたものに1枚1句で計5句投句(投句者名は書きません)、ひきつずいて短冊をシャッフルしたものを一人5句ずつ渡され5句分の枠がある「清記」用紙に清書していきます。

      既に手元には「選句用紙」が渡されていますので、これに氏名を書いておきます。また、この選句用紙とは別のピックアップメモ用紙を各自用意しておき、まず最初に自分が清記した用紙のなかからこれはと思うのがあるとピックアップメモしておきます。これを車座になった一同のなかを、時計と反対回りにひとつずつ廻していきます。左から廻ってきた清記を一枚ずつ吟味してピックアップメモしていき、全部終了するとピックアップメモの中からさらに最終の5句選び「選句用紙」に書き提出です。
      各清記用紙にあらかじめ順番を書いておきますと、最後の清記用紙の判断がつきやすいと思います。

      選句が出そろったところで、どなたか幹事さんがすべての選句用紙を選者名に続いて5句を1句ずつ読み上げて、その都度作者が名乗ります。
      幸いにして私はかろうじて零点を免れることができてよかったなあとしみじみしています。

      このあたりは、NHK俳句などのように参加人員が少なければ、清記用紙に各自書くのではなく、どなたか幹事さんがA4なりA3の紙に書いて人数分だけコピーし配布、その中から選句してゆくというスタイルでもいいかと思います。

      光仁天皇(白壁王)は一度臣籍に下っていたところを、皇統が絶えたことで復活した珍しい天皇なんですね。天智系がひさしぶりに表に戻ったといえます。アル中を装って政争を避けたといわれ大衆には人気の天皇さんだったようです。だから天皇の長寿にあやかって笹酒の行事が今に続いてるんでしょうね。
      のちに桓武、平城、阿保親王、在原業平とつながっていくのがまた面白いところですね。

      1. そりゃあすごい。ウチらの友だち句会とはエライ違いですね。どうぞ存分に腕を磨いてください。もう十分下地はありましょうからきっと上達も早いでしょう。
         

  3. 俳句会吟行デビューですか、いいですね。
    俳句を読む実力もかなりついてきているようですから、外で腕を磨くのもいいのではないですか。環境にめぐまれたところにいるわけですから、題材には事欠かないと思いますね。
    当方も今年の8月と10月に大きな演奏会を控えており、昨日から「モーツァルトの戴冠ミサ」の練習が始まりましたが、全52ページに及ぶ大曲で、しかも原語で歌うのですが、ソロとの掛け合いもあり譜面を追うだけでも大変です。
    その他に、宗教曲5-6曲、男声合唱とピアノのための「花によせて」(7曲構成)、日本の名歌「歌の万華鏡」(全8曲)を並行して練習しています。
    週1回の練習では追いつかないので、自宅での予習・復習が欠かせないですね。
    団のメンバーは皆60才以上で、80才を超えた方もおり、大人の合唱団といった感じで、指導する先生は2人(プロのソリストとしても活躍)ともメンバーより年下ですが、いい雰囲気で楽しく、厳しくやっています。

    1. 鎌倉の合唱団というのは男声合唱だったんですね。本格的な活動のようで気合いも十分に入ってることが分かります。こちらにきてからは合唱にはまるで士気が上がらず、俳句に専念することとします。
      合唱というのは意外に体育系に近く体力を使いますのでいい運動にもなるかと思います。お互いがんばりましょう。

  4.   吟行、そのようにやるのですか。知らないので勉強になります。地元の俳句会にも入られたのですね。ますます俳句に磨きをかけて、いろいろ教えてくださいね。
      秋篠寺には20~30歳ごろに行きました。そのころは人も少なくてのんびりと伎芸天さんにもお目に書かれました。 最近は混雑しているのでしょうか?

    1. 関西を拠点にしたホトトギス系の俳句会です。たまたま地元で開催される「まほろば句会」という活動もあるのでいいかなと思いました。大阪や神戸、京都など毎日のようにどこかで句会をやっているような、わりとメジャーな会です。東京や九州など支部も多いです。
      全国にはいろいろな俳句会があるのですが、活動内容がオープンになってないところが多いんです。たまたま入会したところはホームページもあって、会員のレベルも見える(非常に高いです(笑))し、伝統俳句系ですので自分にも合っているのかなと思い、見本誌を取り寄せたところ丁寧な対応をいただいたので決心した次第です。
      実際の句会に参加して、いかに日本語を知らないかを実感することとなりました。会誌があるので少しでも多くのいい句に接して勉強していきたいと思います。そんなんがためいき会への投句:

      いくつかの句誌読んでから初句会

      になりました。

      秋篠あたりは昔はほんとうに鄙びた景色が広がっていたようですが手が入って変わったと嘆いて居る人もおられました。秋篠寺は立春がすぎたばかり、しかも平日なので特に混雑してはいませんでしたよ。
      いくら踏ん張っても技芸天さんをうまく詠めなかったのは残念でした。

  5. hodaka様
    初参加にしてとてもお上手なのでびっくりいたしました。
    このブログを見て納得いたしました。
    日頃の鍛錬のたまものですね。
    お話を伺うと、いろんなことにチャレンジをなさっていて、鳥などにも詳しい様子、俳句作りに大いに結びつくではありませんか。
    アドレスのhodakaもなんだか謂れがありそう、また聞かせて下さい。
    今後ともよろしくお願い申し上げます。

    (管理者注)本名は表示しないように変更しておきました。

    1. つらつら椿さん、お出でいただきそのうえコメントまでいただいてありがとうございます。
      また、句会ではイロハからご丁寧に指導いただき無事に最後まで終えることができ感謝いっぱいです。来月も参加しますのでまたどうぞよろしくお願いいたします。
      当日うまく詠みきれなかった句材を使ってしばらくブログで披露していこうと考えています。お時間がありましたらまたどうぞお出でください。

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