県境の孤峰

思はざる山に酔ひ余花に酔ふとは

県境は九十九折なり余花にゑふ

国道166号線、伊勢街道を下る。

三重との県境に近くなり標高1248メートルの高見山が前方に見えてくると、バスの中は歓声に涌く。もちろん初めて高見山を見る私もインターネットである程度想像していたとはいえ、こうしてあらためて肉眼で見てみると周囲を睥睨するような、いわゆる孤峰の姿というのは本当に美しい。
バスはなおも右に左に曲がりして行くとますます孤峰が近くなるとともに、そのカーブを曲がるたびに今度は次から次へと咲き残った桜が目の前に現れてくるのだ。山に酔い桜に酔う。伊勢街道の今は誰をも魅了するに違いない。

“県境の孤峰” への4件の返信

  1. 改めて地図を広げております。
    東吉野村から東に高見山、さらに東へ伊勢街道を進むと旧飯高町にも波瀬とい地名があります。
    昔、母の実家(旧美杉村)へ行くと伊勢本街道につながる部落があり松坂の粥見で合流するのではないかと?・・・
    あの辺で1248メートルは相当な威容感があるでしょうね。
    わが愛する矢頭山でさえ731メートルですもの。
    昔を偲び森閑とした伊勢街道に一度は身を置いてみたい誘惑に駆られています。

    1. そうですね、地図で波瀬とあるので?と思ったことがあります。三重には2カ所あるんですね。
      伊勢街道は本文に書いたように今が旬だと思います。先日走った初瀬街道の数倍わくわくする道でした。

  2. 高見山、国見山、県境にそびえる峰。その名の通り頂上からは下界がよく見渡せるのでしょうね。仲間がいれば楽しい登山もできそうですね。まだ酔うほどに桜が残ってるとは気温も大分違うんでしょうか。

    1. 吉野に比べても特別高度があるようではないようですが、深吉野のさらに奥という立地かもしれません。これらの山は健脚であればチャレンジしたいところですが、遠くから眺めるだけにしておきます。

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