雉走る

立姿佳き裸木に囀れる

ここんところ囀りを聞くようになった。

今日の主は櫟の大木のホオジロ君。
最初はこの木に啼いていると分かっていてもなかなか発見できなかった。何人かが木を見上げるようにして通り過ぎてゆくが、そのなかのご夫婦があそこだと教えてくれて、ようやく枝でうまくカムフラージュされてるのを見つけることができた。
特別史跡「巣山古墳」の濠でも、鳴き交わすようなカイツブリの番。

今日は久しぶりに多くの鳥たちが顔を見せてくれて愉しい半日だった。
なかでも、10メートルほどの距離をおいて菜畑から赤い鶏冠が出て、やがておそるおそる出てきた雉の目と目が合ったときの彼の緊張ぶりがおかしかった。「雉も啼かずば撃たれまいに」ではないが、人家に近い田や畑をぶらり散歩していて危険な目に合わない方がおかしく、人が来ても飛び去るでなく、用水路に隠れたり菜畑に逃げ込んだり、その何となく不器用な生き方に声援したくなった。

粗鋤の田を蹴り雉子のひた走る

“雉走る” への2件の返信

  1. 毎日鳥たちとの遭遇が楽しみですね。
    今日はどんな出会いがあるかと想像すると散歩の楽しみも増えるというもの。
    鳥たちって危険にさらされないように羽を休める枝もちゃんと選ぶんでしょうね。
    外敵や人間の目にさらされないような場所とかね・・・
    中には不器用でのんびりしたのがいるかも。
    今日車で小さな鳥を引きそうになりました。
    車が近づいているのに逃げようとしないからクラクションを鳴らしたら飛び立ちました。
    ところで雉ってどんな鳴き声かと調べてみたら羽をばたつかせてケッーンケッーンでした。
    発音してみたけど上手くいきません。

    1. セキレイなど意外にのんびりさんです。他には、ジョウビタキも人間のすぐそばまで平気なのもいたり。
      そう言えば、昨日わが駅前のロータリーの植え込みに耳慣れたジョウビタキの声がして驚きます。野鳥の都会化、市街化も進んでいるようです。

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